「半々和食」メール講座④

【「加熱食」推進の健康法では病気は改善しない!】

 

 

 

 

 

※前回までの「メール講座」をご覧になりたい場合は、お送りしているメールのURLからご覧下さい。

◆第4回講座、始めます。

 今回の講座では、「具体的にどんな食物に酵素が多いのか?」

 

と「あの有名な健康食事法は酵素不足で病気なる」

 

という2つのテーマで お話していきます。

 

「どんな食物に酵素が多いのか?」のテーマでは、

 

作った料理に含む栄養の多さによってどんな酵素を含む食物を合せれば 良いのかが分かるようになりますし、

 

「あの有名な健康食事法は酵素不足で病気なる」のテーマでは、

 

どんな食の健康法を選ぶべきか?その基準が分かるようになり、間違った健康法を学ばずに済みます。

 

間違った健康法によって病気になる人が現実にいますから、正しい食の健康法を選べるようになります。

◆肉にも酵素がある…

まず、「酵素」というのは、 基本的に生の食材であれば、どんな食物でも酵素を含んでいます。

 

生の野菜はもちろん、果物もそうですし、生の魚..刺身にも含んでいますし、 生の肉ならユッケにも「酵素」は含まれているわけです。

 

もしかすると「肉・魚にも酵素があるの?」と思われたかもしれません…

 

特に肉の酵素はイメージが沸かないかもしれませんね。

 

そんな肉の酵素についてこんな話があります…

◆肉食エスキモーが健康な理由

カナダやグリーンランドに住むエスキモー…

 

そこは地球の北端に近い、極寒のと土地ですから、穀物・野菜・果物などはほとんど育ちません。

 

ですから、彼らの主食は生肉。

 

エスキモーはクジラやアザラシの肉を食べるのですね。

 

場所によっては、コケモモの実などが採れるのでそれを食べているエスキモーも いますが、基本的には生肉。

 

それで生き続けるわけです。

 

肉は脂肪やたんぱく質が多いですから、体内の酵素だけでそれらを消化しようすれば、 大きな負担になり、新陳代謝に酵素が使えずあらゆる病気を発症するでしょう。

 

しかし、エスキモーたちは高血圧になる人がいないほど非常に健康体です。

 

そういった観点から考えれば、主食の肉から「酵素が摂取できている」といえるのではないかと思います。

 

(基本的にエスキモーは短命であるといわれています)

 

酵素を摂る根本的な食事の考え方として、生の食材を使った料理を多くすれば、

 

「たくさんの「酵素」を摂取することができる」

 

ということですね。

 

◆酵素はこの食品からも摂れる!

それから「酵素」を含む食品としてもう1種、「発酵食品」があります。

 

自然発酵させ、そのままの状態が保てている発酵食品ほど多くの酵素を含んでいます。

 

要するに「ろ過」や「加熱処理」などしていない発酵食品に酵素が多いということですね。

 

例えば、発酵調味料の1つ「お酢」。

 

お酢は健康に良いというのは聞いたことがあると思いますが、

 

実は、市販されている「お酢」のほとんどは風味を変化させないようにするため 「発酵止め」といって加熱処理を行なっています。

 

前回の講座でお伝えした通り酵素は熱に弱いですから、 お酢の酵素は失われているわけです。

◆お酢は透明ではありません!

そして、「お酢」は、発酵過程で様々な種類の発酵菌が発生します。

 

その発酵菌の中に多くの酵素が含まれるのですが、発酵後のお酢というのは すごく濁っています。

 

そのままでは、商品として売れないので透明に仕上がるために 「ろ過」するのですね。

 

そうするとほとんどの発酵菌が無くなってしまう…ろ過の時点で多くの酵素を失っているわけですね。

 

透き通った液体というのは美しく、見た目には良いのですが、加熱・ろ過された市販のお酢にはほとんど酵素は含まれていないと考えられます。

 

これは同じ発酵調味料である「しょう油」にも言えることです。

 

(※味噌については、加熱タイプ・非加熱タイプ両方あります。 見分け方など詳しいことは第5回目の講座でお伝えします)

◆酵素が多い食べ物

では、「どんな食べものに酵素が多いのか?」という話に入っていきます。

 

酵素が多い食物と言っても、その食物の酵素の多さだけを知るより、

 

その食物の酵素がどんな栄養素を分解してくれるのか?を知っておくほうが 献立を組む際に役立つと思います。

 

例えば、献立の主菜が脂っこい料理だった場合に 脂質を分解してくれる酵素を多く含む食材の料理を 副菜として組み合わせれば消化の良い献立になりますよね。

 

ですから、

 

ここでは酵素が多い食材というだけでなく、 消化のメインとなる三大栄養素… 炭水化物、たんぱく質、脂質、それぞれの栄養素を分解する酵素を多く含む食材別に分けてご紹介します。

 

おおよそになりますが、記載順にそれぞれの酵素が多いと考えて下さい。

 

また補足として、1つの食品に1つの酵素…

 

というわけではなく食品には様々な種類の酵素が含まれ、 それぞれの酵素の割合が異なり、 その中で1つの栄養素を分解する割合が酵素が多いということです。

 

◆三大栄養素別、酵素多い食品

■ 炭水化物を分解する酵素が多い食品

「野菜」⇒キャベツ・大根・カブ・山芋・生姜・パプリカ

「果物」⇒バナナ・キウイ・梨

 

■ たんぱく質を分解する酵素が多い食品

「野菜」⇒舞茸・生姜・玉ねぎ・ゴーヤー

「果物」⇒パイナップル・グリーンキウイ・いちじく・パパイア・プルーン・りんご・メロン

 

■ 脂質を分解する酵素が多い食品

「野菜」⇒ 大根・人参・ほうれん草・セロリ・トマト

「果物」⇒グレープフルーツ・オレンジ・スイカ・イチゴ・アボカド

 

■ 総合的に酵素が多い食品

「麹菌、納豆菌を含む食品」⇒納豆・甘酒・しょう油・味噌・漬物など

 

被っている食材・食品もありますが、それらはそれだけ三大栄養素を分解してくれる酵素を多く含むといういうことですね。

 

酵素の多い食材が分かれば、今日からでも料理に活用できると思います。

◆不健康になる!あの食事健康法

ここから次のテーマです。

 

世の中様々な「食」の健康法があります。

 

ですが、実は不健康になってしまう方法だったという「食事法」もあるのです。

確信的な健康法として有名な健康法でも 実は中身を開けるけてみれば、実はそうではなかったわけですね。

 

今回は、その代表的な「健康法」を1つ取り上げて、

 

「なぜ、不健康になるのか?」

「何が間違っているのか?」

 

をお伝えします。

 

その健康法とは「マクロビオティック」。

 

通称マクロビと言われてますが、 この健康食事法を信じて実践している方も多いですよね。

 

特に女性の方が多いでしょうか。

 

もし、「マクロビオティック」を実践されている方がいらっしゃれば、 気分を悪くさせてしまうかもしれません。

 

それをご了承の上、読み進めて下さい。

 

しかし、酵素栄養学の鶴見先生など多くの栄養学の諸先生方が 「マクロビ健康法」について注意喚起されている点で、 間違いない内容だと思っています。

 

マクロビで進められている食事法は、正しいところもあるのですが 酵素栄養学から見れば、根本の部分で間違いがあるのです…

◆そもそも「マクロビオティック」とは?

昔から存在する「食養」…

 

これは穀物や野菜など日本の伝統食をベースとした食事法ですが、

 

その食養の概念に中国の陰陽論を交えた食事法・思想が 「マクロビオティック」ということになります。

 

陰陽論とは何か?

 

中国ではあらゆる物事は「プラス、マイナスという2つのカテゴリに分類できる」 という考え方があり、それが陰陽論。

 

例えば、昼と夜なら、昼が「陽」で夜が「陰」。

 

春夏秋冬なら春・夏が「陽」、秋冬が「陰」 仕事なら物理的・社会的が「陽」で、心理的・精神的が「陰」 といったことです。

 

その概念を加えたのがマクロビの創始者さん。

 

マクロビというのは要するに、

 

「食べ物にも陰陽がありますよ」 「陽の食べ物はたくさん食べてもいいけど、陰の食べ物は食べちゃ駄目ですよ」 という健康法ですね。

 

しかし、そこに落とし穴があったわけです…

 

◆マクロビの重要な問題点

マクロビの創始者さんは 「陰」の物とは拡散するもの…だから陰の食べ物を食べれば、ガンでも転移だらけになる…

 

その概念から、逆に「陰性」の食べ物を食べなければ「ガンは治る」と 言っているわけですね。

 

ですから、「野菜や果物など生の食物は一時的に体を冷やす」という理由で、

 

「陰」の食べ物に分類したです。

 

※(野菜や果物は、確かにカラダを冷すのですが、それは一時的。あとあとカラダを温めてくれるのです。ですから、結果的にはカラダを温める食べ物です)

 

「生野菜は陰だから、ガンの転移を招く」!という考えで生野菜合食べない…

 

そして「野菜・果物もカラダが冷える」、 それは「陰だから一切食べては駄目」という考えが「マクロビ」の根底にあったわけです。

 

だから、基本的に「加熱採食」 で、動物性の食品も食べない。

 

「動物性食品を食べない」という点は、酵素栄養学でも正しいとされているのですが、

 

「加熱採食ばかり」ということで人間のカラダに必須の「消化酵素」がほぼ摂取できないわけですよね。

◆玄米食=マクロビ

そういった概念から、マクロビと言えば「玄米食」が有名になり、

 

玄米を炊き、野菜は全部加熱、極端に言えば、煮れば煮るほど、加熱すれば加熱するほど「効果的な健康食になる」という概念が根付いたわけです。

 

「加熱食だけが正しい」、そこが間違っていた…

 

マクロビを長年続けている人は、血流が猛烈悪くなるので、だんだんと顔が黒っぽくなる。

 

マクロビ実践者の多くが顔などのシワが目立つ。

 

なぜなら、加熱食ばかりだとカラダが活性酸素だらけになるからです。

 

血が汚れ、肌も汚れ、細胞の水分も奪われ、シミとシワがたくさん出てくるのです。

 

マクロビを本格的にやる人ほど悲惨なことになっています。

 

◆マクロビ実践するとガンになる。

これは、酵素栄養学の鶴見隆史先生の話ですが、

 

1980年代にマクロビ実践者の知り合いがたくさん出来たそうですが、 そのほとんどが40代でガンになったそうです。

 

多くのマクロビ実践者が短命に終わることはあまり知られていない。

 

これでは、「健康的な食事!」と言ったところで、そんな食事を続けても全く意味がないわけです…

 

マクロビがなぜ、あれだけ有名になったかというと創始者さんが弟子をたくさん育て、 全世界に渡って広げたからです。

 

だから、世の中、健康と言えば「玄米加熱採食が正しい食事」みたいになっているわけですね。

 

間違った健康法が拡大されてしまったと…

◆間違った食事法は、他にも…

今回は健康食事法として有名なマクロビを取り上げましたが、

 

病院で管理栄養士さんが「正しい」と言ってすすめる献立でも加熱食が多かったりします。

 

「酵素が重要」という概念がない食事法や献立では健康になれないのです。

 

その概念がない健康法は避けるべきではないかと思います。

 

運動系の健康法以外の食事健康法を選ぶ判断基準として、

 

「酵素が重要」という考えを持っていれば、正しい健康法を選ぶのは簡単ではないでしょうか。

 

世の中にはマクロビ系の健康料理教室もたくさんあるのですが、

 

私はおすすめしないです…

 

◆次回、最後の講座でお伝えするのは?

今回の講座はいかがでしたか?

 

酵素の多い食物や三大栄養素の消化に役立つ食べ物も分かった頂けたと思います。

 

代表的な食品を取り上げたので種類が少ないですが、「生の食べ物には酵素が含まれている」という基本的な考えを持っていれば、

 

どんな料理の組み合わせの献立にすればいいのかが見えてくると思います。

 

また、 いろんな食事健康法がある中で「酵素」の概念が抜けている健康法では、

 

病気の改善も予防もできませんし、それどころか病気を引き起こす可能性が高まる… ということです。

 

次回は最後の講座、第五回【健康的な食事を継続するために必要なこと】

 

最後にお伝えするのは、具体的な健康献立の組み方である、

 

「半々和食」についてです。

 

そして、どんな食品をどんなふうに組み合わせれば、酵素不足にならない献立になるのか?

 

他にも、

 

・乳製品・肉加工食品が「半々和食」の献立に入らない理由

・コロナ感染と生野菜の密接な関係

・「農薬」の本当の危険性とは?

 

といったことをお話しします。

 

是非、明日お送りするメールも開いて、最後の講座をご覧になって下さいね。

 

 

★以下の目次ページから講座をまとめてみることもできます。

 

⇒講座 目次ページ

 

 

 

 

 

Copyright (C)2021 『半々和食 メール講座』 All Rights Reserved.